我が家(マンション)のベランダは、真東に向いており、ベランダの柵越しの風景は、
なかなかに良く、小高い丘の斜面沿いに立派な家屋が段々に建っている。
一昔前までの小高い丘には、竹林や雑木が茂っていたであろう
名残模様というべきか、わずかな雑木を所々に残してはいる。
有難いことに、お日様は東の空から昇るため、
我がベランダの真正面に、太陽光が悠然と昇ってくる。
有難いのではあるが、夏の太陽光は、めちゃ眩しい。
ところで、早朝に山頂から見る荘厳な日の出を御来光と呼ぶのであるが、
我がベランダから見る日の出を私は、御来光と呼んでいる。
ご来光の季節は夏ということであるけれど、冬になってくると、
我が家のご来光は東南のほうへと移動している。
それでも素適な光線を届けてくれているのだ。
夜明けの朝にたなびく雲は、光に反射して朱くいろづいていたり、
白黒モノトーン風に光と影をたなびかせたり、
ちぎれ雲の移ろいを楽しむことができたりもする。
実に眠気眼の朝を迎えたとしても、ベランダにたたずめば、
今日一日のエネルギーを呼吸することができるという素晴らしい我が家のベランダ風景である。
そもそも御来光とは、高山の頂上から見る荘厳な日の出ということではあるけれど、
その語源は「御来迎」からきているという。
山頂近くの雪に自分の影が映されると、
色のついた光の輪を背負った仏像に見えることからそういわれたという。
科学的には、ブロッケン現象。
太陽を背にして立ったとき、見る人の影の周りに虹と似た光の輪となって現れる
大気光学現象であるということらしい。
山の頂と我が家のベランダとを同列扱いするつもりは無いけれど、
日常的に朝の太陽の恵みを感じながらエネルギーを吸収し、
身近な未来である今日一日を生きてみるのは、ちょっといい話ではありますよね。
皆さんには皆さんなりのパワースポットがあり、
そこから人知れぬエネルギーの再生を図ることができるのなら、
それは幸せなこととして感じてみるのはいかがでしょうか?