今年の夏は、猛暑日が続き、今までにない
初めての豪雨を経験する地域が多い異常気象。
しかし、自然界の営みは、夏は夏、8月ともなれば
秋季への前兆となるのどかな風物詩も垣間見ることができる。
(土地の人たちは、それでも今年はやっぱり
今までこんなことはなかった変化を感じてはいるが…)
自然は私たちに何を教えてくれるのか?
富士山が世界遺産に登録されたとなると、今年の登山客は異常な鈴なり人。
富士山の荘厳さの行方はどうなるのだろうかと、ちと心配顔にもなる。
身近なる川面に目をやれば…最近、河川改修や外来種の進入など、
異常な環境の変化により葦原が失われつつあるのは、今では自明の状況になりつつあるが、
それでも夏の夕暮れには、子育てを終えたツバメが、
何処からともなく集まってきて水辺の葦原を飛び回り、
そこを“ねぐら”とするという。
(そういえば、私の記憶から忘れ去られようとしていた光景が、
毎日新聞のくらしナビ「野鳥に学ぶ」に載せられていた)
ツバメの子育て…。
一つの役目を終えたツバメが葦の葉先に身を休めるひと時、
種の保存の営みを終えたツバメの行方は
悩み思考することなく、旅立っていくのだろうが。
そういえば、看護師の免許を持ちながらも、良き家庭を大切にして
子育てのために看護の現場を離れているお母さん。
成長していく我が子を見つめながら、ふと、ご自分の大切にしたいアイデンティティーが頭をよぎり、
「社会とのつながりを持って私らしく生きる道もあるよな?」ってつぶやく時ってありませんか?
わが子の成長のなかに個性とか自己主張が見え隠れするのを感知したとき、
その子の人格の確立と言うか、主体性に親が踏み入ってはならない
(というか乗り越えられない)感触を持つことがあるよね。
そういう時はどうだろうか?
自分自身(個)の身の置き所を、ふと看護師時代の生き様に思いを寄せることもあるでしょう。
子育てを終えたあとのわが身の置き方は、わが子がどうだからの理由はない。
看護師再チャレンジのチャンスは、既にあなた自身の中に控えているのではないだろうか?