Good~bye  My  Friend  キューちゃん!

昨年来、実は、「ペット・ロスの心づもりはしておくべきだ」との思いを深くし始めていた。20歳の高齢域にある我が友・我が家族である猫のキューちゃんは、ここ1~2年来、

老いへの急激な体調不良の兆候をしめし、度々に看たからである。

想い出せばキューちゃんとのなれ初めは、1999年6月だったと思うが、私の職場の事務長さん(彼はメリハリの整った愛くるしく優しい目をしている)に呼び止められ、
「K(私の事)さんは、猫がお好きか?」
「私は猫が好きなのよ、小さい時にも飼っていてね」なんて話したら、
「もらってほしい可愛い猫がいるんだけどね」ということで進み始めた話。

息子が中学生になった頃、小学生の時に飼っていた子犬のヨークシャーテリアを亡くして1年くらいは経っていた?と思うが、もう動物は飼うこともないと平静な生活を取り戻していた矢先のお声掛けに、戸惑ったのを覚えている。が、息子に話すと「今度は猫ちゃん!それも良いねえ。会ってみたいねえ。くださるのならいただいて育てようよ」と。

その意を事務長さんにお伝えすると、「そりゃ良かった。妻は猫が好きで13匹も飼っているんだ。なにせ我が家の門前に、しょっちゅう捨て猫が置かれていて、妻はすぐ家中に入れて面倒を見ては、譲り先を探すんだよ。可愛いもんだから僕も応援しているんだけどね。一度息子さんと一緒に、我が家に来て気に入った猫をもらってくれればいいよ。」

1週間後の日時をお約束し、息子と二人でお家にお伺いしたところ、事務長さんご夫婦の大歓迎をいただき、家の中へ…。
なんとまあ、上り口から既に、猫たちがぞろぞろグーグー、この世の極楽風体!可愛い!やっ!睨んでいる!へエ~知らん顔して寝てる~!こっちを見上げてるぅ~!エトセトラの可愛い~猫たち。
息子は喜んで、生後1か月も経っていないであろうメスの三毛猫を選び、抱き上げていた。この猫が、事務長さんのお話のあった猫である。愛らしい仕草で動き回っていた赤ん坊の三毛猫は、すんなりなびく様に息子の腕の中に抱かれるのかと思いきや、顔を向けることを避け居心地悪そうに抱かれ、何やらいつ脱出をしたら良いものか…そんな風な構えが見て取れ、素知らぬ顔?息子が目を離した隙には、スルリと軽やかに飛び出す仕草が、たまらなく可愛い。早速「この猫を頂きたいです。大切に育てます」という息子の意向で、三毛猫は我が家の家族の一員となりました。

我が家にたどり着いた三毛は、目をま~るく見開いて家じゅうのあちこちを軽やかに跳び回って探索していたが、まだ生まれたばかりの子猫ながら、その跳躍力には驚かされた。
さて、名付け親になりたかった息子は早速、「お母さん、この猫ちゃんの名はキューちゃんにしようよ」「どうして?」「だってとてもキュートだと思わない?She is so Cute!」  これで決まり!キューちゃんの新しい生活の始まりとなりました。

今は、東京に在住の息子ですが、かつては相棒のキューちゃんと共に暮らし、帰宅の遅くなる母を、彼女と共に待ちわび、話の分かる相棒さんと共鳴し合う仲間として寂しさを紛らわせて暮らしもし、彼女を愛してきたわけです。

月日の経つのは早いもの。キューちゃんは、20歳になろうという2か月前ごろから、急速に体調を崩し、動物病院の先生にもお世話になりながら、食欲の衰えに備え、時には栄養剤の点滴を受けていたわけです。健気にも朝夕の就寝・起床の時間になると、私の傍に来て気丈な声で、私に目を見やりながら寄り添うように語りかけてきてましたね。そんな様子から更に様態が悪化したのは3月21日。そして3月22日AM3:35に天に召されました。
キューちゃんとのお別れの間際に、息子は電話を通して、キューちゃんに語りかけ、「今までありがとう。私たち家族に、私たちの友人に、たくさんの喜びを与えてくれてありがとう」と感謝を伝えお別れできました。

現在、愛するペットを失った悲しみは、ようやく過ぎ去りつつあり、やがて感謝と喜びが呼び起こされてくるのだと思います。無条件で私達を愛してくれたキューちゃん、お互いに正直でありえた私達、20年間を善く生き得た私達、ありがとう!!

人の命のように、永く一緒に暮らしたペットの命もまた、私たちの命に溶け込んでしまったかのように愛おしいものです。最近の出来事ではありましたので、大切な記憶として残しておこうと思い、このブログに書き綴ってみました。

 

明日から、10連休です。大切な代替わりの始めとなる、新天皇に係わる行事が行われ、私達もまた、これからの世に思いを馳せ時代を生きていくことになります。自身の生き方を考え整えてみる良き機会と思いますね。

インフルエンザもまた流行し始めている折、健康に気を付けてお過ごしください。

 

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ノンちゃん

投稿者: ノンちゃん

大阪・住友病院で教育担当副部長を経まして、系列看護学校の副学長を歴任。その後、活躍の場を他の総合病院に移し、看護部長として就任いたしました。現在はワークステーションで登録スタッフの方の相談役として、様々なアドバイスを行なっております。長年の臨床経験・指導経験を元に得た知識を、皆さんにお伝えできればと思います。