パーキンソン病は、難病指定になっており、
10万人に約100人~150人(1000人に1人~1.5人)。
60歳以上では100人に約1人(10万人に1000人)で高齢者は多くなり、
人口の高齢化に伴い患者さんは増加している(厚生労働省統計参照)。
パーキンソン病の症状は、手が震え体が強張る難病。
根治療法はまだ確立されていない。
奈良県立医大や京都大、三重大のチームは、体内にある一酸化窒素(NO)が
パーキンソン治療に役立つ可能性があることを突き止め、
16日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表。
不要な物質を分解するタンパク質「パーキン」が働かなくなり、
神経細胞が不要物質により傷つけられ発症すると考えられている。
NOはパーキンをよく働くようにし、神経細胞を保護することが分かり、
チームは「NOを増やす薬剤を開発できれば、新たな治療薬となり得る」としている。
研究チームらは、ヒトの神経細胞から培養した細胞にNOを加えると、
細胞内にある特定の不要物質の分解が加えない場合の約2倍促進されることを解明。
パーキンソン病を防げる可能性があることを明らかにしているが、
一方で、NOを長時間加え続けるとパーキンの働きが低下。
これはNOが別の物質に変化し、パーキンを働かなくすると分かった。
小沢准教授は「NOの細胞保護の作用だけを利用できる薬剤を造れれば、
多くの患者の症状を緩和できる可能性がある」と話している。
(共同通信、日経新聞2月3日付記事要約)
一方で、京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授は(2017年6月6日)、
iPS細胞から神経の細胞をつくり、
パーキンソン病の患者の脳に移植する新しい治療法について、
来年度にも臨床研究の実施を国に申請する意向を明らかにしている。
論文は8月31日、英科学誌「ネイチャー」の電子版で公開 されているが、
高橋教授は人間の治療の実用化を目指し2年間の治験を
来年度中に開始 したいとしている。
iPS細胞は増殖する能力が高く、神経細胞の量を確保しやすいため、
脊髄(せきずい)損傷などと並んでiPS細胞を使う再生医療の有力な目標とされてきた。
ご承知の通り、パーキンソン病は、
1817年、イギリスの医師ジェームズ・パーキンソンにより、
中脳の黒質という部位にあるメラニン細胞の変性・萎縮と
大脳基底核の病変により起こることが報告された。
ふるえや、筋肉がこわばったりするなどの症状が現れ、
表情は仮面のようになり、次いで身体が前傾し、
歩幅が小刻みになる特徴的な歩行障害(歩きづらい、転びやすく)なる。
現治療では薬で症状を抑えるが、飲み続けるうち効果時間が短くなり、
薬が「効く」と「効かない」を繰り返し、効かないときは気分が落ち込んだりする。
私達の身近に、パーキンソン病治療の継続効果が有効でない現実があり、
こうした医学上の研究が確実に成果をもたらし、高速に治療の光が届けば、
どれだけ多くの方々の福音となることだろうか?
その時がまもなくであることを願うものです。