日曜日のお話は、ホットな感動物語。

昨日(13日 日曜日)は、午前中の外出から始まり一日の終わり(夜9時わが家到着)
までの間に、(会った、在った、有った)話を致しましょう。

午前中の外出は、ほとんどが超高齢者+若い方々も集っている学びの場所に行きました。
私たち生涯を通して、どれだけ自身のこの命(気づいていない生命力)を
大切にして行動を起こしているか?
それが人間の価値性を高めるという内容と捉えた私は、心の深層にグサッと来た感じ。

さてそのような学びの中に注目の一ご老人(90歳に近い)がいたのですが、
3年来、肺の障害で簡易の携帯酸素ボンベを離せないで、
外出時は相当に重い(お米の5kgを超えているんじゃないかな?)
携帯酸素ボンベをキャリーバック風にして運搬しているのだ。
駅のホームのエスカレーターや遠くに設置されているエレヴェーターへの移動、
乗り物への乗降、目的地までの道すがらは、どう見てもこのご老人には酷な情景である。
にもかかわらず、ご本人は、目的をもって外出すれば多少の困難があっても、
そのほうが私の心が開放できると。
社会経済が豊かな時代、大会社で重要なポストに就き、
長い外国駐在などの活躍をされてきた方なのだ。
それ故かな?とでも言いかわしたい気持ちになる(意味ないんだけど)。
街中という外の刺激を受け、しかも人達との交流を楽しむからには、
相当のエネルギーが消耗されるはず。
焦らず緩やかに悠然と行動されているのだから 参りました~!!
わが身に置き換えてみれば、そのような積極的でなおかつ建設的な意欲は、
到底湧き出しそうにない。と白旗を上げる次第です。

午後からは、「チャリティー ジャズ メッセ」と題して
33年間継続しているコンサートに出かけました。
私は初めての参加でしたが、何らかの障碍者を対象にしたチャリティーということで
大勢の人たちがこれに参加されていましたが、まさに継続は力なりを証明していましたね。
ジャズバンドやボーカルの出演者は定番の方たちですが、もうそれは凄い!
ベテランで場づくりが上手く構成されていて、華美にならず安易さに傾くことなく、
入場チケットは決して高価ではなく、ジャズ・シャンソンが大好きなんですっていう
ミュージシャンの立ち居振る舞いは、相当に楽しめましたね。
二部構成の終わりに、今日の収益を以って、目録にしてお渡しするのですが、お金ではなく、
「その施設にとってニーズの高い欲しいもの」を寄付するという形でお渡ししていました。
会場には施設の人々もご招待しており、22歳のダウン症の男性が代表で受け取られたのですが、
お礼に、なんとその男性が、覚えたピアノを弾くというハプニングがあったのです。
簡単な曲なのかな?と思って聴き始めると、相当に高度な曲を最後まで引き切ったのです。
男性は、「ありがとう、うれしいです」のワンフレーズの言葉を繰り返すだけだった状況からして、
ある種の固定観念の中で、同情に近い感情で捉えていた彼への思いは、もうブチ切れて、
感動に変わりました。こんなにも、こんなに大勢の聴衆を一瞬にして感動させたんですよね。
稚拙な言い方かもしれませんが、想定外のハプニングは33回継続してきて初めてということでした。
何しろ彼は、ピアノが好き というその個性を持つ中で、譜面を読むことはできないから、
いつも音楽を耳に覚えて、指でたどりながらその曲を覚えて弾くというのです。
片手だけ、単音だけ、ではないのです。しっかり両手の指は、左右対称の単調音を弾くのではなく、
和音を形成した左右不対称の指遣いで、一つの迫力のある楽曲を奏でるのです。
真面目に、感謝の思いを込めて、時に指が絡まりそうになりながらも、
前に前にエネルギーを回転させながら、最後まで弾ききったのです。
お分かりでしょう?私には何を言うべきことばのない感動でした。

「チャリティー ジャズ メッセ」が終わり、友人と二人でレストランに向かいましたが、
感動の余波は続いたせいか、二人とも道中何も語ることなく歩き、
ようやく「ここでお食事しようか」と二人して吟味もせず、
イタリアン居酒屋にて食事をしたのですが、それは大いなる失楽を選択してしまった次第。
(;´д`)トホホな食事で今日の一日を締めたというわけです。
これもまたわが行動においては、白旗を上げざるを得ないですね。

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ノンちゃん

投稿者: ノンちゃん

大阪・住友病院で教育担当副部長を経まして、系列看護学校の副学長を歴任。その後、活躍の場を他の総合病院に移し、看護部長として就任いたしました。現在はワークステーションで登録スタッフの方の相談役として、様々なアドバイスを行なっております。長年の臨床経験・指導経験を元に得た知識を、皆さんにお伝えできればと思います。