8月のお盆連休、9月のシルバー連休などの雑多な人ごみを避けて、
息子が帰阪してきました。わずか2日間ですが、
それゆえに息子とは静かに深い時間となりました。
副交感神経の活発な活動、交感神経の休息というは、
心地よい2日間のピークサイクルとでも言ってみようか。
なにしろ9月27日夕~28日~29日朝までの時間は、最近にない貴重な時間。
幸運にも、今年の中秋の名月は、なんとまあ美しかったことか。
ベランダ越しに肩を並べる息子と老猫と私のシルエットは、
どんなに深味を醸し出す光景であったことか。
満足な家族の肩並べ。ごっついおっさん風に成り遂せてきた息子と猫と私の語らいは、
しみとおる涼しさの夜空に静かに流れていました。
翌28日は、お盆・お彼岸にお墓参りできなかった息子とともにレンタカーに乗車して、
和歌山田辺の山村にあるお寺に向かいました。
久しぶりに車の窓から見る風景は、息子ともども、これまでに感じたことのなかった
山々の深い織りなしの美しさに霊的な感慨を覚え、
すべての田辺までの高速道に展開する風景に見入りながら走ったものです。
何が風景への感動を呼び寄せたのだろうか?
おりしも、和歌山では国体が開催されたばかり。
27日には天皇・皇后陛下もお出ましになっていたニュースを聞いていて、
そのために環境整備されたからだろうか?
いずれにせよ、故郷の美しさに二人の心が収斂されていくようで貴重な体験であったように思う。
(なぜそのような心理状態に誘われたのか、不思議なのだ)
夕方、再び高速道の帰路は、大阪には夕闇の変化を楽しみながら走らせていたところ、
ビルのまにまに、見事なスーパームーン。
それを見つけた息子は、即
「お母さん、今日は大安吉日よりももっと幸運な日なんだよ。見てごらん!スーパームーンだよ」。
高速道を走る車窓から見事に大きな赤色がかったお月様。
「それっ!カメラに収めよう」と、タブレットのカメラを回すも、ガタンゴトンと揺れる上に、
車のスピードにネオンが幾重にも重なり、お月様は捉えられない。
ウ~ン 残念!家に帰って写そう!と、家に帰ってきたら、
いつもは見えるベランダの位置から遠ざかってしまっていた。
そのような、息子との2日間でした。