羊の功名・未年の光明

羊=ウシ科の哺乳動物で、繊細な長毛が密生していて、風体が愛くるしい。

こう言っちゃあ羊さんに失礼というものだが、
毛、肉、乳、皮革 と用途多幸(広)な私たちにとっては身近な動物なのだ。

改めまして新年あけましておめでとうございます。
今年も皆さんとともに、元気に楽しく頑張りたく思いますので、
よろしくお願い申し上げます。

新年の天皇陛下のご挨拶は、私なりに心を動かされました。
天皇陛下のお言葉の端々に、厳かな響きをもって、
犠牲となった先人の死に深く思いを寄せて述べられていたのが印象的でした。
「戦争」への思いは、ず~っとぶれることなく
真摯に受け継がれてきていらっしゃるのだと思います。

「戦後70年」をどう受け止めてこの1年を生きようとするのか?
不毛な戦争へと嵌まり込んでいった工程は、
なんとも不可解なまま70年の戦後歴史を認識することになるのでしょうけれど、
後ろ向きにとらえるのではなく「平和」を希求し続けてきた70年ではあると思っている。

ただ、社会とか国家とかの中に群れていることにもなる私たちは、
人間の癖というべきか特性というべきかなんだけど、群れて社会の中に居ると、
横との関係、他と異なる自分に社会(群れ)とつながらないことが不安になり迎合してしまう。
多勢の意見意志に服従してしまうってことに向かいやすい。
異を唱えることは何倍もの勇気がいることなのですから。
「流されてついていくだけの人」にはなりたくないけど、
ある意味心地よいぬるま湯に浸されていると、
引き上げるべき時や善悪の問題意識が分からなくなってしまうのだろうね。
戦争に嵌まり込んでいく工程は、いつの間にかある日突然、
すでにそういう仕組みになっていたということなのかもしれない。
それは怖いことなんですよね。
やはり、この1年、敢えて、戦後70年の歴史を知得して、
価値観・歴史館、世界観の構築に努力しなければならないのだと思います。

羊の長毛の暖かさに浸り優しいお目目に惑わされることなく、
私は何を思う?を問いかけながら、未年の光明を見出さないといけないと思います。

新年早々のご挨拶は、こんな文章から始まりましたが、
皆さん!健康で明るく穏やかな年にいたしましょう。

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
よろしければクリックお願いします♪

ノンちゃん

投稿者: ノンちゃん

大阪・住友病院で教育担当副部長を経まして、系列看護学校の副学長を歴任。その後、活躍の場を他の総合病院に移し、看護部長として就任いたしました。現在はワークステーションで登録スタッフの方の相談役として、様々なアドバイスを行なっております。長年の臨床経験・指導経験を元に得た知識を、皆さんにお伝えできればと思います。