広島の土砂災害で亡くなられた方、被害にあわれた方々、
心よりお見舞い申し上げます。
広島の土砂災害は、時速40キロスピードの表層崩壊による土石流であったと。
一般的には、時速20~40キロとされているそうだが、
傾斜20~28度の急斜面590メートルを一気に駆け下り、
10トン近くの巨大な岩を運びながら住宅地に侵入したらしい。
とにかくアパートがそっくり1棟流失するという被害である。
このように書いてみても、迫力のある伝え方にならずもどかしいが、
あれから1週間たった今なお、流されるニュースは惨害の状況。
死者71名、不明者11名というから
現場の救出捜査も困難を極めているのは確かなのだ。
現地の被災された方々は気丈に後片付けをしているが、
その姿は打ちのめされた姿ではなく、
昨日まで同じ地域で暮らしあった人々への鎮魂と希望の祈りを込めて、
冷静にこの時と向かい合っておられるようで胸が痛い。
救援のボランティア活動を目指して、
被災の初日から広島にやってきた方々は多いということだけれど、
現実は人手がほしいのに、人手を現地に案内したり状況を説明したり、
待機していただく設備が整わなかったり、
仕事割を指示したりする人がいないなどなど、
受け入れる体制にないということで、制限されているようだ。
ボランティアの支援がなければ、復興作業は捗らないどころか、
大きな問題を残していくことは明らかなことなのに、
いざ 被災!という状況に、ボランティアの方々を指揮する仕組みというか、
そこそこの地域にそうした災害ボランティアリーダー(?)が備えられていない。
看護・介護の現場に働く私たちは、
施設(組織)の災害救援対策・災害時救急看護なるマニュアルが
何らかの形で設置されていると思われるが、
これほど頻繁に災害が引き起こされている現状を受け止めて、
現場で働く責務として、今一度見直し、
確認などしておくことも必要ではなかろうか。
そんなことを考えながら、ニュースを見聞しているのですが、
私の緊急災害対策のレベルは直ちに有効なものと、考えているわけではない。
本当は、私はどんな行動をしてしまうのだろうかと、不安なのである。