小保方晴子さんの「STAP細胞」論文の不適切な作成疑惑が
センセーショナルなニュースとして異常なまでに取り上げられ、
かなりうんざりするしつっこさでTVや週刊誌で流されつづけてきましたが、
そこへまた山中伸弥所長の初期論文(2000年に発表したES細胞研究論文)の疑問点が
ネット上で指摘されたという問題が持ち上がりました。
28日に山中所長が、記者会見して「不正はなかった」と発表していますが、
一部データが保管されておらず、完全に証明できないのが悔やまれるとも。
ニュースで見た限りにおいては、誠実さが感じられた会見でしたが、
両者の論文不正疑惑説明と謝罪の記者会見に対する姿勢(というか向き合い方)の違いは、
あるいは研究者としてのキャリアの違いは、
私自身がこんなにも好感度に影響されるものなのかと感じました。
さて、29日は「昭和の日」。あらためて「昭和」を味わってみようというわけです。
「昭和の日とは、激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み国の将来に思いを致す」
という趣旨が祝日法に規定されています。
が実は4月29日は、昭和天皇の誕生日であり、元号「昭和」の由来については、
国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う意味であるということです。
(Wikipediaより抜粋参照)
ところで昭和の時代は、国民の平和希求どころではなく、
満州事変→日中戦争→第二次世界戦争ということで好戦的な時代という認識が強くあります。
さらに第二次世界戦争の終結時には、
アメリカによる広島・長崎への原爆投下という大惨事を受けて、
ようやく激動の時期を脱し、それこそ国民の平和、世界各国との共存に向けて、
大きな経済成長へと向かい、 国民の生活に潤いがもたらされるようになった、
とまあこのように言えるでしょうか。
国民の平和、世界との協調共存、行うが難しい。
世界のあちこちで戦争・内戦が止むことなく勃発し、
日本もまた隣国との間で摩擦が一向に収まる気配なしの昨今であるのですから、
今、「昭和の日」を立ち止まって、歴史的に「昭和」は何を教えてくれているのかを
考えてみる必要はあるのだと思います。