夏過ぎて秋となり…!? 気候の変わり目を日暮らす日々!!

秋の名月を愛でる静かな喜びは、素直に心地よき季節の到来と思い巡らせ、楽しむことが多くなりますよね。

健康的で、健全な営みの意識が高まる季節と心得れば、身体が自ずと気まわりの心地よさを知らせてくれるようで、日常の生業が穏やかに力づけられていると思われる?不思議な秋の季節。

いやいや、人々は秋の色とりどりな山野の風景や、食材が豊かに出そろってくれば、眼の包容さは、勢いよくメロメロに。
秋の紅葉・果物の収穫は、ほんのひと時とはいえ、夏場からのお疲れモードを吹き飛ばし、身も心も軽やかにしてくれてありがたい。
すべて能動的な心地よさに包まれると、身体の動きが軽く感じ、感謝の気持ちが慎ましく蘇えって来るようですが…。

超高齢者同士2~3人が、ゆるゆるお散歩会話しあえば、笑いあり、変な話のヒソヒソ話あり、抑揚感の共有、非日常的な集いとなり、ある種の拘束感からの解放、決して一人では為しえない面白さ、楽しい「時間」の創作となり、思いっきり笑って声を出して、何かおしゃべりのチャンスあり、自己表現しえる至福の時間と言ってもいい貴重な交流が広がるのです。

秋の空は、女心にも男心にも例えられ、如何様にも楽しめますし、家の周りの色づきに気が付いて植栽の木々や草花を見やり、おもむろに、空を見上げれば、青空に漂う雲までもが、風の流れに揺らめき穏やかに時には繁く流れ動く。

そして何時の間にか雲の絵面が如何様にも変わるものですから、何時までも追いかけたくなって、お空を見上げたままに歩けば、当然危なく、足元に気をつけなきゃあ…と気がかりになって、お互い注意喚起し合っている。

もたもたとお互いを気遣い合いながら歩くうちに、ほどなく、だれ彼となく周辺の景色に目配せして話し出す迷走という不思議の力。
樹木や草花の名を、「ほれほれ、アレヨアレ、何だったかな、あそこに行ったときにも咲いてたよね、あの花ほらっ!名前なんだっけ?あゝ出てこない、わかっているのに出てこない、とにかくこんなにきれいに咲くものなんね~なんだったっけ?秋に咲くのよね~!」
「そうなんよ!私もここまで出てきて、あなたの慌てぶりに引き込まれちゃって、名前が出てこない。あゝ…すぐそこまで出てきてるのに~!涙でる~」
などと戯れ笑い合う構図は、決して終わりのない嘆きあいというべきか?
秋の温度感を受けとめ、うれしさひとしおの感情が高まっているというのに、まとまりようのない時間が過ぎゆくのです。

しかし、高齢と言えども皆さんの感性は、繊細にして幼児の様に柔らかい。表現は確かで、ある意味、ヒントを得ながら本名にたどり着くという不毛さを抱えながら、聴き学べる時間であり心が弾ける貴重な時間なのです。

こうして話ていると、私自身は、おばあちゃまの世界に、どっぷりはまってきているのを自覚してきます。
現在のシニアマンションに引越しして3年余。
近頃は、居住者がドッと倍増し、その勢いは、新しき居住者様の名を覚えることできず増加の勢いに押され気味。

秋の季節は、早々と冬に向かうのだろうか?まだまだ暑さ厳しく、しかし、秋めいているのを感じて、うれしくなるこの頃です。

ノンちゃん

投稿者: ノンちゃん

大阪・住友病院で教育担当副部長を経まして、系列看護学校の副学長を歴任。その後、活躍の場を他の総合病院に移し、看護部長として就任いたしました。現在はワークステーションで登録スタッフの方の相談役として、様々なアドバイスを行なっております。長年の臨床経験・指導経験を元に得た知識を、皆さんにお伝えできればと思います。