最近、新聞・雑誌・TVなどは、日本の労働人口減は確実に進行中で、深刻な社会問題として特集されていて、また毎日、ニュースを見ていると、何かと高齢者の深刻で悲惨さを伴う問題提起なニュースが多くあるように思います。
次世代に繋ぐ希望的な未来への展望は儘ならず、一瞬、警戒心を高められてしまいます。がしかし、立ちどまって危機感を意識化することはなく、そのままニュースの流れに身を任せながら、やはり他人事にしてきたようで、今改めて反省な気を持ってこの文章を書いているのです。
日本の少子高齢社会は、著しく労働人口の減少をもたらし、社会全体が悲鳴すらあげるほど、人材不足の影響は大きくて深刻。
給料が高い・低いとか、綺麗・汚いとかの仕事ではなく、何しろどの分野においても、人材確保そのものが困難だというどうしようも動かしようのない、社会状況になっているというわけです。
私は、表記のお題で、医療界・介護界に焦点を合わせていますが、国全体の危機であることを受け止め、この問題の深刻さを意識して書かないといけないなと思って書き始めましたが、どうも記述の焦点が定まりきれないままに書いているように思われます。
労働人口減少の問題に関して、既に誰もが、その深刻さをキャッチしているのでは?特に若い方々のほうが、自分たち若者世代を強烈に意識していて、働き方の仕組みをリードされているのかもしれないが…。
労働人口の減少の前提は、1970年代半ばに、出生率は2.0を切って以降、1990年代には出生率1.5に低下し、その後も歯止めが効かず、確実に少子化が進む一方、既定の60歳定年制は、延長・改善されないまま(むしろそれまで一生懸命働いてきた人たちにとっては、老後の夢と描いたその後の生活の形や、余生の過ごし方に希望を託していたのだったが…人口の少子高齢化が進む事への危機の到来に関して、結構広報されていたと思われるが、危機意識の高まりにはならなかったという事なのか…?)
日本の未来の問題としては、既に2010年頃には、少子高齢化は確かな予測値(統計値)を捉え、危機の到来を防止すべく政策をとってきたことではあるが、有効な政策の一手を認識できるものではなく、流れのままに、国の平均寿命は順調に伸びて高齢者の健康寿命政策の徹底は結構順調に経過しているようにも思え、最近は60歳定年制が、65歳、70歳にまでも延長され始めているようで、場合によっては80歳にまでも延長している会社もあるようです。
社会は、若年者の労働不足が著明となり、歯止めとなる有効な手段がない中で、60歳定年制の改定・延長、健康寿命の延伸を図りながら、高齢者の労働力確保(人材の有効活用)に力を入れざるを得ない状況です。
この傾向は、私自身が既に当事者であるので、高齢者の就労の感想を述べるならば、「元気で生きている間は、やはり働けることは良きことだ!人生の終盤の生活に張り合いが持てる」と言う事にもなります(但し、労働時間の短縮と余暇の楽しみのバランスがお気楽に保証される事が前提となりますが…)。
確かに高齢者活用は、将来的な展望として、労働人口減の潮流を堰き止める効果になるのか?というと、簡単にそのような引き合いにはならず、少子高齢社会の歪みは顕著になっているにもかかわらず、有効な政策上の展望も引き出せず、若者の労働人口の減少・学生人口の減少、に関わる出生率の減少の解決の芽が一向に出てこない。
世の中、既に世界的には多様性の受け入れを主流に回り始めているが、その傾向を否定はしないが、多様性を容認する色々な事象に対して、私自身は、まだまだ構築しえないし、問題の焦点を合わせにくく感性が育まれていないような気がします。
日本の労働力人口とは、15歳以上の者で、就業者及び就業したいと希望し、求職活動をしているが仕事についていない者(完全失業者)の総数をいいますが、こうした社会現象を丁寧に見直すことも必要なのでしょうし、見直すというよりも、離職者・求職者の活用の方向で、有効な手段を考えていかなければならないと思い、世の中の見失ってはいけない財産を丁寧に掘り起こし、適正な教育を施し、簡単に見捨てる、捨て去る事なき、人材の育成を促していく必要があるといえるのでしょうか?
最近、凄い勢いでAIの活用が、本格的になってきていて、あっという間に、デジタル業界、放送業界、販売業界、そして医療・介護業界に浸透してきています。労働力不足を補っているということになるのか、業務の複雑化の緩和というのか、目に見えない、理解不能なまでのAI活用が、速いスピードで押し寄せ、実用化してきている事には驚きです。というか理解不能な速さで拡散・拡大しているのですから、違和感とか理解できなくて付いていけないとか、感想を述べている場合じゃなく、既にそのシステムに乗っていかざるを得ない。凄い世の中になってきたものだなぁなどと、のんびり感想は言っておれず、ひたすら、解ろうが解らないだろうが、AIの誘導・語りかけに乗っていかないといけないのです。
“AIが、労働生産人口を救う” そんな世界が出来上がってきたとき、医療・介護に携さわる私たち人間は、どんな生命観、価値観をもってはたらくことになるのだろうか?AIについて、何の知識もなく、理解不能な私が、今は、黙して、成り行きを見守るしか無いようです。が、もう少ししていつか、誰かさんや先輩たちと、こうしたことを語り合い、理解して受け入れていく時が来るのを楽しみにしているのです。