シニアマンションの住人達あるある話 ≪1≫

初めに私(後期高齢者)の話 ~お引越し物語~
8階層126戸建てシニア・マンションへの転居は、2022年5月20日、初夏への誘いを感じる緑豊かな季節でした。この新築マンションの売り出しは、2022年1月頃から公開募集が始まっていたようですが、私が知ったのは、3月第2期販売公示の時でしたが、その時には既に10数名の方々が入居されていたようです。

新聞紙に挟まれていた本物件広告を目にした時、即感(なんて言葉あったかな?)「これだわ!コレコレ!!この物件!!!」小躍りしながら、即刻、現地見学を申込み、これにて先ずは一歩前進の行動となりました。後期高齢なる我が身の今後の生き方・過ごし方については、逡巡する日々多く、決断できないままに過ぎゆく流れに永らえていたものです。

経済的に保証できるゆとりが有や否や?!もっと慎重な思考を重ねないといけなのでは? だが しかし…私は一人住まいの独居老人。一人息子は東京に居住で、幼児2人の子育て家族故、その家族との身近な連携は望む由もなし。老後は、”一人気の向くままの自立度がキープして過ごせること”、”緊急・救急への対応、安心がより良く保証された環境に身を置けること”、であれば良いと考えていたので、うれしかったです。当に!!スッポリ・マッチング!素早く見学に…と相成りました。

実は、私は、昨年の後半から体調不良になやまされ、コロナ感染の絶頂期でもあって、体調不良に拍車がかかっていた日々でした。けれどまだ、独居生活に深刻な思いには至らず中途半端に「一人暮らしの不安」事項が、ボリュームアップしてきていたかなぁ…。80歳に手が届く70代後半の高齢者には、予告症状ともいうべく老いへの階段を上り始める前駆症状的な苦痛を気にすることはなく、感じてもいなかったのです。ところが体調ダウンの伸展は、案外、早くてきつく速攻型でやってくるものですね。要するに味わい始めるという間合いがなく(と思いませんか?)ある日、突然そこが痛い、痛くなった…と自覚したら、あれよあれよというシツッコい不調が進行してゆく。抗する力や楯突く気力など、心は萎える方へと動いていくのですから。

身辺の変事の状況に対処すべく頭の回転が狂ってしまうというのかな?静止してわが身の異変を見渡すことなどできず…。しかし不思議に思っていることが一つあって、「冷静であろう」「体裁は保っておきたい」という一つの美意識はそこはかとなく毅然として存在しているものだなぁと。今はそのように思っています。

これまでの私の日常生活は独居であり、比較的便利(駅、マーケット、クリニックは近場にあり)で、息子や我が家に近い親族たちとの関係は悪くなく、生活上の不便はありませんでした。そしてその恵まれた状況を、当たり前の状況のように受け入れて、慣れっこになっていて気付かなかったということになるのですが、突然のアクシデントは、迷惑至極が倍増して心が萎え込んでしまう。

そして、正月明けの今年初め、健康上の異変急変の時を経験した時、息子や近場の親族への救援は、何故か簡単には連絡できなかったのです。何故躊躇してしまったのか?「迷惑が掛かる」「迷惑を掛ける」この心理の方に強く支配されていたように思います。むしろ、体調の困窮時の冷静の装いと覚悟への心づもりみたいな心理が巡り始めてきてしまって、「このままで死んでしまうのかも」「それを受け入れなくて、おちついて自分と向き合おう」なんて、どうにも信じられないような不思議な冷静の在りようで、死ぬかもしれない覚悟を巡らせていたのではないか?と。(今は、馬鹿だな??とも…安直な覚悟だな?とも…笑えてきます。つくづく、馬鹿な思考過程をたどるもんだねと、わが身を眺めているのだけれど、その有様は、不安感からの逃避の様だったのかもしれないね…笑)。

70歳後半の私は、何かにつけて身体全体のダメージ感が大きくなってきているし落ち込みやすい時期にあるのは間違いない。しかし、こうして一応の生活の形が、自立を成しえていける環境の中にあり、命を繋いでいこうと歩み始めているのです。一人であって、独りでない。

シニアマンションの住人達と共に、毎日のご挨拶を交わし、時折の会合、運動、好きな時間のティータイムの時々に集う楽しい時間が、自分の意志の選択で用意されているのです。目の前の不安要因を共有し、負の心理に引っ張られないで、希望的に明るく生きていくわ!と、前向きに捉え、良く動いて、みんなと会話して思考を整えていけるのです。

是は結構、元気をキープしていける源になっていると思えるこの頃であり、やはり感謝なのです。生きる環境を変えてみれば、身近なところに自然に会話できるお友達が居る。無理をせず、その日、お会いできた人々と笑顔で話をし溶け込んでいけば、この命を有意義に永らえることができると思っています。そしてそのような方々が、きれいな笑い声を響かせあっているのです。

今の所、この話が、きれいごとではなく、本当にそのような文化性を大事にしながら、シニアの群れの仲間の一人として、新しい生活に馴染もうとしているのです。よき空気が流れているようです。これからも、良き事、不愉快な事、様ざまに、お話を展開してみようと思いますのでお楽しみください。

 

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ノンちゃん

投稿者: ノンちゃん

大阪・住友病院で教育担当副部長を経まして、系列看護学校の副学長を歴任。その後、活躍の場を他の総合病院に移し、看護部長として就任いたしました。現在はワークステーションで登録スタッフの方の相談役として、様々なアドバイスを行なっております。長年の臨床経験・指導経験を元に得た知識を、皆さんにお伝えできればと思います。