医療現場からのお便り~医療現場の最前線で働く私の友人より。
医療現場の最前線では、ベッドが不足していて、4月になってからは陽性自宅待機者が500人を超えている。
それでも3月までは、全員がホテルや病院に入院できていたが…。毎日が100人前後の陽性者。働いている病院においては、28人中27人が酸素吸入していて中等症や重症です。
3月頃は10日ほどで、退院出来ていましたが、今ではそれが出来ず1ヶ月〜それ以上の入院が必要となっています。
高齢の患者様は、認知をきたしていたり、頭が混乱するなどで、部屋を間違えて病室のレッドゾーンからグリーンゾーンに動かれるなどあり、その時の意思の疎通が上手く取れないこともあるのだと。結構、大変な介護力も伴うそうです。
そのような大変な状況にあってお世話されている看護師さんや医療従事者の皆さんは、患者様はもちろん家族の方々、そして医療従事者たち自身の命をコロナから守り、幸せな日常の暮らしを取り戻すべくゴールに向かって、活動しているのですと。
コロナ病棟の患者様たちは、約半数が高齢の方々で、狭い空間での生活を余儀なくされ、不自由な入院生活の上、ご家族との面会が出来ず、交流の手段は携帯電話やラインメールなどで繋がっている由。ただし、すべての患者様が交流手段を駆使してということではなく、全く交流の手段が持てない方も…。看護師さんたちは心が痛みますと言うことです。
こうした現場からの看護師さんのお話を知らせていただくと、本当にそのご苦労や心中の痛みが、よくわかりますね。私の胸にも、突き刺さる痛みを覚えてしまいました。
さらに、現場の看護師さんはこう続けてくれます。
恐るべし変異株。コロナ感染に対する恐れは、第3波とは違っており、変異株の感染拡大の威力は、凄まじさを感じると。
そして、4月に入ってからは、陽性待機者の皆様が、中等症や重症化されて救急搬送されても、入院するベッドが確保できなかったりするなど、ニュースにもなっていましたが、6時間以上も救急外来で待機しているという状況のようです。
医療現場の最前線で働く私の友人は、感染管理の知識も深く実践力も伴ってテキパキと活動しておられますが、現場の様相は、人手がどれだけあっても足りないくらいで、患者様のお世話をするに充分ということが達せられぬ状況に於いて、嘆く時間はなく、目の前の医療的ニーズに応えていかなければ…と。命を守る、そのことに於いて成すべきことをやっていきますと。私の友人はそのように語ってくださいました。
現場は、エビデンス(科学的根拠となるデータ収集、分析)が明確でない中で、目の前に生じてくる未経験な初めての現象に対して、安全な方向への行動決断をしなければならない。
そのような中で、やはり原理原則に従って、危機管理をしっかりしていくことが大切であると思います。改めて、コロナ禍の医療現場で活動されていらっしゃる医療従事者の皆様に、感謝申し上げます。
友人に許しを頂いて、皆様にお伝えさせていただきましたが、お読みくださった皆様に共感していただき、現状を知って自分達の生活姿勢を整えてくださればと思います。
最前線で働く医療従事者のワクチン接種は、とりあえず全員が受けて活動されているようですが、ニュースを見ていると、ワクチン接種を施さないといけない側の医療従事者へのワクチン接種は、まだ完全に行き渡ってはいないと報道されています。一般の高齢の人々への接種は順次実施されているようですが、矢張り遅々としている感は大きい。
これほどに長引くコロナ感染の終息は、ワクチン接種に期待が大きくかかっており、その充足が本当に早い速度で行き渡らせていただきたいですね。
4月29日〜5月5日までのゴールデンウィークは、考え方によっては、外出もままならずストレスが溜まってしまうと、嘆かれる方もいらっしゃるでしょう。
私たちは、今回のようなコロナ感染症拡大の災禍は、初めての貴重な経験です。
叡智となるべく学びでありたいと願っています。
良きゴールデンウィークを、健康にお気をつけてお過ごし下さい。