ロンドンオリンピックの開会式・閉会式を見る限り、
その国がオリンピック開催国として引き受けた誇り・主張・意義が盛り込まれ、
まさに英国は楽しげな喧騒でいっぱいなのだということを知りました。
驚いたことに、英国の誇りとして開会式会場で紹介されたのが、
医療現場=とりわけ小児病院の再現場面。
ホスピタリティー発祥のお国柄からして当然のことかも知れないけれど、
心からのおもてなし、人を人として大切にする
優れたコミュニケーションの場を医療の世界に表現していて、
差すが文化的遺産を挿し込んでファンタジックに展開していました。
歴史を繋ぎ、創造の伝統的な遺産は、世界的な視野を持つ長い歴史の産物であり、
誇らしげに多様性や活力を存分に押し出したオープニングの華やかさに圧倒され、
3時間もの開会式は少々疲れもしましたし、この時期(世界的には不景気)に
贅沢(無駄)な消費ではあるまいか?なんて思いもしたりして…。
そんな思いが過ぎったのは、日本大震災、原発事故を機に電力不足の影響を
最小限に止めようとする国民的な努力があったからです。
緑陰で節電に努めようと、キウイやゴーヤ、その他ツル性植物で直射日光を遮り、
冷房を入れずに涼風を誘う対策が各家庭に取り入れられるようになった今年の猛暑対策。
人にやさしい風景は、ビートの効いた音楽、花火の頻繁に打ちあがる会場は
かなりな贅沢感と暴風雨感があって、テンペストなのでした。
でも、さすがオリンピック。
日本の選手はよく頑張りました。
爽やかにスポーツマンシップに則って4年間の集大成を一瞬一瞬に懸ける
あの姿・躍動感は私たちに感動を与えてくださいました。
まずは、選手の皆さんに、「ありがとう・お疲れ様でした」ですよね。