なべめぐのドすっぴんブログ第21回♪

こんにちは。
コーディネーターの渡邉です。

年が明けたなぁて思っていたら、もう2ヶ月が経とうとしてます。

暖かかったり、急に冷えたり、春が近づいてる証拠なんでしょうが、今年は特別その寒暖差が激しい気がしますね。

前回のブログにも書かせていただきましたが、昨年、恩師が亡くなっていたことを
ご家族からの寒中見舞いで知り、そこから同級生数人で、お悔やみにうかがいたいとご家族にお願いし、先日うかがわせていただきました。

ワークステーションで、セミナー開催に携わらせていただくようになってから覚えた言葉「グリーフケア」。

自分が、母を末期がんで亡くした時、この言葉に出会えていたら、自分のことだけでなく、父の心のケアを、もっと大切に考えられたかもしれないなぁと思うくらい私も弟も、もちろん悲しく寂しかったけど、親を送るのは子の役目、でも、配偶者を予想より早く亡くした時の悲しみは、とんでもなく深いのに、慣れない家事までついてきて、ほんとに大変だっただろうなぁと、今なら冷静に考えられます。

なので、このグリーフケアの言葉を知ってから、亡くなった方のお悔やみにうかがう際、ご家族にどのような言葉をかけるべきなのか、専門職じゃなくても、自分の立場で、どんな言葉かけができるかなども、考えるようになりました。
そんな時に思い出すのは、自分が大切な家族を亡くした時に、人生の先輩たちからかけてもらった言葉やしてもらったことです。

「身体悪くても生きていてくれるだけでよかったのにな」
と一緒に泣いてくれた父の友人。
「何年たっても、何歳になっても、お母さんに会われへんのは淋しいで、いくつで亡くしても一緒やで」
と声かけてくれた母の友人。

亡くした時だけではなく、母の入院中に見舞いにきてくれた大叔母が教えてくれた
「手当は手をあてることなんやで、身体に手をあてて、さすってあげるだけで、身体が楽になるんやで」という言葉も、ほんとに忘れられません。

自分は、本当に大好きな、思春期の私を支えてくださった恩師のご家族に、どんなお声掛けができるんだろう。
そう思いながら、友人達とうかがったのですが、30年、40年のつき合いの友人達と一緒にうかがえたこと、ご家族の温かさで、本当はお悔やみだけのべて、お焼香させていただいて、20分くらいで引き上げさせていただかないとと思っていたのに気付いたら1時間以上、恩師とご家族の思い出のお話や、恩師がどのような幼少期を過ごされたか、もちろんどのように息を引き取られたか、そして、おむかえくださったご家族のご趣味のお話までうかがい、

最初は、みんなで涙だったのに、笑顔で帰らせていただき、こちらが元気をいただいたき、みんなで今日はうかがってよかったね、と言い合える日になりました。

私達はご家族がご存知ない、恩師の学校での姿や保護者とも本音でかかわってくださったこと、中学卒業してからも、30年以上も事あるごとに、私達を励まし、見守ってくださったことをお話し、

ご家族からは、私達が知らなかった、恩師の親族の中でのお姿、幼い頃からのことをうかがい、ただご親族、御兄姉でもご存知なかった、ボランティア活動を亡くなられてから知ったエピソードなどもうかがい、

とても温かい気持ちになってから、次はご親族自身のいろんなお話もお聞きできて
地元に大切なお知り合いが増えたような気持ちで、その時間を過ごさせていただき
お悔やみでうかがったのに、笑顔でお別れさせていただけました。

と、

ここまで、故人を大切に思う気持ちの人達が集まり、故人の話しをすることで生まれる全員の心の温和のブログを書かせていただいたところで、いったん、ブログを閉じ、自分の実家の墓参りや仏壇の掃除をしてから
「夜明けのすべて」
という映画を観に行きました。

大好きな作家さん、瀬尾まいこさん原作、朝ドラ好きの私達には、カムカムエブリバディの「稔さんと安子さん」である、松村北斗さんと上白石萌音さん主演ということで、絶対観たい映画だったのですが、鑑賞中に「グリーフケア」という言葉がでてきて、私いま、まさに書いてたことやんと身を乗り出して、そこからずっと映画館の背もたれに背をつけることなく観続けました。

内容は、それだけではなく、生きづらい人がどのように生きるか、まわりがどのように支えるか、
支える人たちにもそれぞれの背景がある、誰だって何かを抱えて生きているという、現代社会を生きる方全員に響くような内容で、涙が止まらなかったのですが

「今日の私が観るべき映画」だと改めて思いました、そしてその事を書きかけのブログに書こうと思いました。

グリーフケア、専門的にもちろん開催されている協会、学び、支えられている職業の方もおられますが、私のような一般素人でも普段からできる事があることも、改めて考えました。

ちょうどその前にあるショックな話、、
父が亡くなった時に、その方には連絡できていなかったことを「めぐみちゃんが教えてくれなかった、腹が立ってしょうがない」と言われていた事を聞きました。

ショックと書きましたが
・喪主は私じゃないのに
・父の弟妹の方が、その親族には近い存在なのに
ということもあり、それを私名指しで怒るのも、古い考えというか、田舎の風習というか、、
娘は、ほうぼうに気を使うべきという、代々の本家の女として求められていることの風習を感じましたが

コロナ禍で、ほんとに家族葬でしたし、知らせることができなかった他の方々からも「お父さん亡くなってたんやね、何も知らずにお手伝いできずごめんね。お疲れ出てませんか、めぐみちゃんは大丈夫?」と言われていたので、私はもちろん、逆の立場ならそう言える人になりたいと思いましたし、いや、でもほんとに父のことを大切に思ってくれてたから、コロナ禍で会えなかったから最期に、顔観たかった、お骨を拝みたかったと思ってくださってるのかもだし、私の思いが到ってなかったことなど、様々考えるきっかけにもなりました。

誰でも大切な人を亡くす経験をするので、同じような経験をした人に自分が、何かすべきなのか、何をすべきなのか、正解はないので、少しでも考えてみることが、自分のできるグリーフケアなのかなと思います。

またまた長くなりました。
2月は、義母の命日、父の命日もあり、センチメンタルな月でもありますが、私や主人のルーツを再度考え、恥ずかしくない生きたかをしていきたい、そんな風に考える、いい2月になってます。

あとひと月で、早いもので今年度も終わります。
来年度も元気にスタートできるように、寒暖差が激しい毎日ですし、早めの花粉も出てきてますが、うまくリフレッシュしながら毎日をイキイキと過ごしたいですね。

いま、しんどい思いをされているかたも
「夜明け前が1番暗い」
という言葉を信じて、夜明けの明るさを信じて、無理せず、抱えこまず、明るくなるのを、待っていただきたいと切に願いながら、今回のブログを終えます。

メディカリズム編集部

投稿者: メディカリズム編集部

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