12月4日(土) 在宅看護セミナーを開催しました

こんにちは。
コーディネーターの渡邉です。

12月4日土曜、在宅看護セミナーを開催させていただきました。

今回も、コロナ禍の中での開催ということで、1席ずつ空けてのソーシャルディスタンスを守った会場作りとさせていただきました。

講師には、マスクのままご講義いただくので、マイクも用意していましたが、今回の講師、三輪五月先生のお声は明るくハツラツとされていてすごく通りやすいので、冒頭に「マイク要らんね」と言われ、そのまま、地声で2時間半、とっても爽やかなお声でご講義いただきました。

三輪先生との出会い、それは
もともと、弊社のクライアント先のサービス付き高齢者向け住宅の管理者をされており、もう8年前のことになりますが、介護職さん、看護師さんのご紹介の打ち合わせでうかがった弊社の営業が、三輪先生のご経歴、ご経験、発想、力強さ、指導力などに感動し、弊社の顧問楠本に
「うちのセミナーの講師に推薦させていただきたい方がおられます」
と相談したことから弊社と三輪先生とのご縁が始まりましたので、この8年間に、三輪先生に毎年ご講義もしていただきながら、先生が管理者をされている施設に弊社から看護師さんのご紹介もさせていただいたりというつながりをもたせていただいておりました。

現在、三輪先生は独立されエボルシングナーシングケア㈱様というご社名で、医療福祉事業における経営及び運営に関するコンサルティング業を営まれております。

私がいつも三輪先生のお話をうかがい、感動するのは、今は在宅看護のスペシャリストの三輪先生が、在宅看護に関わられたきっかけは「子育てとの両立のため」という、出産を経験した女性が誰でも考える理由で、看護師として、いわゆる効率よく稼ぐためにどうしたらいいか、ということから考えつかれ、まだ、介護保険制度も成立する前から、訪問看護の看護師さんが何をするのかも確立されてないとこから始められて、そこから在宅看護が発展していく歴史の中でいろんな発想、施設の立ち上げなども経験され、今の独立、コンサルティングをされるまでに至るという、きっと先生も看護師になられたときには思い描かれていた未来ではなかっただろうなということです。

そんな三輪先生だからこそ、ふだんのお話の中でも、ご講義の中でもよく言われるのは
「経験する中で、いろんなアイデアを持って、発想を現場に発信し生かしていかないといけない」
ということです。

看護師という専門性の中、他の職種と違い、何が出来るのか、どう発想して、どんな動きが出来るのか、
「訪問介護」ではなく「訪問看護」が必要なのはどんな場面で、どう必要とされるように自分たちがならないといけないか。

セミナー終了後のアンケートにも
「在宅看護というワードでありながら、看護とは何か?という根底を考えることが出来る時間でした」
と書いてくださった受講者さんがおられたように、まさにそのとおりで、私は看護師ではないですが、なんでもAIが出来るようになる世の中で、自分の専門性はどこで生かし、それがどう社会貢献に役立つか、それを常に考え、発想し新しい提案をしていける、それが人間にしか出来ない役割になっていくんだろうなぁと三輪先生のお話をうかがうと考えさせられます。

そういった、看護師の醍醐味のようなお話から、「車の運転ができないだけで訪問介護を諦めないで」という、具体的な仕事に関わるお話まで(昔は、車での訪問が当たり前だったが、車を持たない世代が増え、駐車禁止の取締も厳しくなってきた現在、ある程度の都会では自転車での訪問が主流になってきている)実例をあげながら、とてもわかりやすくご講義いただきました。

パラダイムシフト(その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的に、もしくは劇的に変化すること)を電話の例(ダイヤル電話→プッシュホン→ガラ携→スマホ)を取り上げながら、看護師も変わっていかないといけないと、常に勉強していくことの大切さ、幅広い見方が出来るように経験をつみ、専門性を磨くこと、働き方も変わる中で、働き方もどんどん現場に発信することも、先生の叶わなかったけど提案してこられたことなどもふまえ、とても丁寧に説明してくださいました。

それはすべて社会貢献のため、
「利用者様が幸せに生活される」ため、
自分たちが自分らしく働くため。

ドクター、ケアマネさんや介護さん、リハビリスタッフさんたちとの関わりも含め、ICF(国際生活機能分類)を用いた、利用者様の生活、希望を看護師としてはどういう方法でどう考え目的達成につなげるか、
セミナー冒頭より、様々な場面で、お近くに座られた方と飛沫対策もしっかり考えながら意見交換をし、ただ、聴いているだけではない、自分の頭でも常に考えるセミナー内容でした。

私はその室内にいながら
「初めて出会った方々と、こんなに真剣に議論が出来る看護師さんたち、しかも皆さんとても具体的な意見を短時間で出されてすごい!」
と、ただただ感動しておりました。

それだけでも、看護師という仕事が日々どれだけ社会貢献をされているかというのが分かる内容でした。

皆さんの意見を聴きながら、今年亡くなった父のことを思い、訪問介護さんを依頼していたが、訪問看護さんに入っていただいてたら、父の本当のしんどさや身体の体内の変化にも気付けたのかなと。

もちろん、私達家族が一番気付かないといけないことでしたが、悪くなるまで気付けなかった父の身体のことを思い、自分ももっと知識を持ち、活かすべきだったと思いました。

そんな2021年ラストのセミナー、コロナ禍で年明けからほとんどのセミナーが中止になり、10月から3回だけの開催となりましたが、講師の先生方にも、受講者の皆様にも、セミナー開催にご協力いただき、感染対策にもご協力いただき本当に感謝です。

来年3月にも「心電図セミナー」開催を予定しておりますので、このまま、コロナが落ち着いてくれることを祈ります。

写真は会社の近所に出来た一人焼肉のお店。
コロナ禍の前から、ちらほら出来ているのは知ってましたが、ついに会社の近所にも出来て、最近ヘビロテしております。
これもまさに、三輪先生の言われる変わっていく世の中、パラダイムシフトの中で考えられた形態のお店だと思います。お昼は毎日大盛況のお店です。

自分の立ち位置で、経験で、自分が生きていくために、自分の目標を達成するために、アイデアを出すこと、日々生きる中で、大切なことを教えていただいた、貴重なセミナーとなりました。

師走、本当に慌ただしい日々ですが、どうぞ皆様もお疲れ出ませんよう、よいお正月をお迎えくださいませ。


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メディカリズム編集部

投稿者: メディカリズム編集部

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