遠隔介護ブログ(第34回)

こんにちは。コーディネーターの渡邉です。

いよいよ年末になりましたね。
コロナコロナの1年。

第3波がここまで威力を増すとは想像していなかったので看護師さんにお仕事を紹介するという日々の私の仕事のなかで、医療現場のかたの想像を絶する大変さ、日々の不安、そして、人手不足、コロナ感染より怖い周囲のコロナ差別など、かなり身につまされることが多い日々です。

ただ、毎日いろんな看護師さんとお話させていただくなかで、今しか学べないことを学びたいと、自ら、コロナ感染者さんの看護ができる現場への勤務を希望されるかたもたくさんおられ、看護師さんだけではなく、臨床検査技師さんたちも、PCR検査に関わるお仕事を多くのかたが希望してくださり、医療職の方々の、向上心や、社会貢献への強い思いなどを改めて知ることができ、ほんとうに尊いお仕事に就かれ、志高く仕事をされているということに、尊敬の念が増すばかりです。

私が、わたしの立場で出来ることを、日々考え、動き、自分としての今出来る社会貢献を精一杯していきたいと思います。

世間がコロナ対策で大変な中、、
このブログの主役、父は、、
相変わらず自分中心の世の中を生きておりまして。

どれだけ、コロナ禍で、遠出が難しいこと、他の高齢者施設のほとんどが、家族面会すら禁止されていること、だから父の入居させていただている施設が面会も、近場であれば外出もオッケーしてくれてることは本当に寛大で幸せであることを説明しても、、翌日には忘れて、不自由や、出掛けたい、不幸やと連絡してきます。

なので、前回のブログで書いた「今年の年越しは一緒に出来ない、施設にいてほしい」を伝えるのは一苦労でした。

でした、、というのは、やっと伝えられたので過去形にしてます。

とにかくお正月に自分の実家では過ごせない(施設の暖かさに慣れた父には、日本家屋の実家は風が通りすぎて寒すぎる、バリアフリーではないのでトイレいくのも大変、大阪市内で働く私たちと一緒に居すぎてもしコロナ感染となったら大変等)というのを、かみくだいて理由も話したところで、「大丈夫や、帰りたい。」としかならないのは目に見えてます。

父の大好きなお寿司やさんでランチしながら耳の遠い父に誤解なく伝えられるように 紙に太いペンで大きな字で伝えたいことを書きました。

「年末から私は入院します。大晦日のお昼間だけ外出許可出たので、数の子とおせち料理持ってくるね、だから年越しは一緒に出来ない、ごめんね。」と。

入院は嘘です。辛いですが、それしかないと思いました。父は最初、楽しみにしてたお正月なのに、実家に帰れないと嘆き始めました。

主人が横で、わたしの入院より自分の楽しみが叶えられないことを嘆く父に呆れてましたが、私が、「おばあちゃんも、お母さん(私の亡き母)が入院中は施設で耐えてくれてたよ。」と書くと、泣きそうな顔になったあと「持ち帰りできつね(いなり寿司)が欲しい。」と、急に話題を変えてきたときはわたしも主人も爆笑してしまいました。

その後も、
「お前は大丈夫や、お父さんがついとるからな。泣いたらあかん、お父さんがついとるからな。お前まで失いたくない、夫婦二人で長生きしてほしい、お父さん頑張るからな。」と、まるで自分に言い聞かせるように何度も言ってきました。

そして、大丈夫やで、もう帰りやと私たち夫婦を施設から帰した2分後くらいに電話してきて「小銭入れがない。」と大騒ぎ。すぐに施設に戻り一緒に探すことに。なんともかんとも、感情の起伏が激しい父に振り回されます。

施設の介護職さんにも「お父さんはにくまれへんねん、わがままやし頑固やけど、すぐごめんなさいゆうてくれはるからね。」と言われました。

たしかに。。だから亡き母も、わがままで頑固な父を放っておけなかったのかもしれません。

トイレには行けるけど、ズボンをあげるのに時間がかかるので、私がいるときは、ズボンをあげてほしいと言います。
介護の勉強してない私も、トイレ介助をしたり、車椅子から立たせたり慣れないことだらけで奮闘し、上手くできず父を怒らせることもあります。

そんな私に主人が、「俺らには子供がおらんから、子育て学べない分、お父さんの介護で学ばせてもらってるな。」と言ってくれました。

ありがたい言葉でしたし、上手くできなくてもいいんだと思えました。

父に嘘をつくことも、もちろん心が傷むものの、私が全力で父と向き合い、疲れてしまってはもともこもありません。父に機嫌よく向き合えるためにも休憩出来る時間、父と向き合う策を考える余裕をもっておきたいと感じる日々です。

それを悪と感じないようにしたいです。

 

コロナ禍でなかなか友達に会えずリフレッシュもしにくいですが、読書や映画鑑賞はそんな私を助けてくれます。

12月ももう三本の映画を観ました。その中でも一番心を打たれた、「ミセス・ノイズィ」。

ご近所付き合いの中のすこしのずれが日本中を巻き込む大事件になるのですが、この物語、物事を正確に判断するには一方向からだけで見てはいけないということを教えてくれる、本当に勉強になる映画でした。

コロナ禍のなかでも、人が人を傷つけるようなニュースも沢山あります。無駄に他人のこころをしんどくさせない生き方をしたい、、そのためにも、観ておいて損はない映画でした。

 

さてさて、来年はどんな年明けになりますか、私はほんとうに穏やかに紅白歌合戦が観れるのか。また来年のブログで報告させてください。

世界中にコロナ禍のために故郷に帰れない方々、ご家族や会いたい人に会えない方々が沢山おられます。それに比べたら、ささやかすぎる位の悩みではありますが。。。

皆様も良いお年をお迎え下さいませ。

 

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投稿者: メディカリズム編集部

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