11月9日(土)リウマチ・ホスピス看護セミナーを開催いたしました

こんにちは。コーディネーターの渡邉です。

食欲の秋、読書の秋、行楽の秋ですが、私というか、ワークステーションメディカル事業部にとっては、「セミナーの秋、冬」と名付けてもよいくらい、9月の心電図セミナーに始まり、10月の大人女子日帰りバスツアー(セミナーではないですが)、そして、11月はなんと、2回セミナー開催がありまして、12月も泌尿器看護セミナーの開催を予定しております。

11月、1回目のセミナーを9日土曜に開催いたしました。

テーマは2本立て。
「関節リウマチを知る」
「ホスピス病棟の風景」

講師は飯田智子先生です。
飯田先生は、日本リウマチ財団の登録リウマチケア看護師、第1期生で、1期生が約270名おられる中で、昨年作成された日本リウマチ財団の冊子では、代表4名に選出され、飯田先生の想いも掲載されるという、リウマチ看護のスペシャリストでらっしゃいます。
2016年よりリウマチ看護セミナーでお世話になり、今年で4回目。
今年は、その日本リウマチ財団の冊子、飯田先生のお言葉のページも、セミナー会場前に掲示させていただきました。

いつも、テーマのリウマチ看護にホスピス病棟のエピソードも混じえていただいてたのですが、これまでのセミナーの受講者様からいただいたアンケートにも、「ターミナル看護、ホスピス看護がテーマのセミナーに興味あり」というリクエストが多く、ここはぜひ、ホスピス病棟、ターミナル訪問看護のご経験も豊富な飯田先生に、その内容もふんだんにお話いただきたいと弊社顧問の楠本が熱烈にお願いし、夏から飯田先生、楠本の相談に私も混ぜていただき、今回の2テーマのセミナー内容実行に至りました。

飯田先生の住まれているところと私の実家が同じ市なので、セミナーが始まる前は、いつもその地元のアルアル話をさせていただく、ほんとに気さくにいろんなお話をしてくださる飯田先生。

セミナーのスタートからすぐに、飯田先生が研修で先日行かれた島根県のお話(おそばのつゆが独特とか、神在月の様子とか)をしてくださると、お一人参加のかたが多く緊張感たっぷりの空気で始まるセミナーなのに、一気に受講者さんたちの表情がやわらぎ、声を出して相槌打たれたり、手をたたいて笑われたり、ほんとにアットホームな雰囲気のセミナーに生まれ変わります。

前半は、リウマチ看護のお話、リウマチはギリシャ語からきている、3000年前の人骨にもリウマチはみられるのに、疾患名がついたのは150年前であるというお話。
症状や、治療について、薬剤について、そして、いま十数年前と比較して、治療は著しく進歩したこと、気をつけないといけない感染症など、とても詳しく実例を混じえながらご講義くださいます。
ドクターに話せなくてもナースには話せる患者さんの本当の不安の声などを、どう聞き、どうコミュニケーションとるかなども、皆さん大きく頷き、メモをとりながら熱心に聞かれてました。

前半が終わると15分の休憩時間。飯田先生は、毎年、手作りクッキーの差し入れを沢山くださるので、それを休憩時間に受講者さんたちにも食べていただけるように、お茶やジュースをつけてお出しします。

飯田先生を、クッキーの先生とも呼びたいくらい、毎年サクサクでとっても美味しくて、何枚食べても飽きない味で、皆さんの笑顔も余計に増え、初対面同士のかたが、先生のクッキーを食べながら、すぐに打ち解け、飯田先生や楠本、私達コーディネーターも、15分の休憩時間を思い思いにコミュニケーションとらせていただき、楽しく過ごさせていただきました。

 

そして後半。
ホスピス病棟の風景。ホスピスはラテン語が語源とのこと。
世界的なベストセラー「死ぬ瞬間」という書籍からの死の受容プロセスを先生がお話されると看護師さんたちは皆さん学ばれてるのか、こちらも大きく皆さん頷きながら、再認識し、そこから、旅立とうとしている患者様が出されるメッセージ「ファイナルギフト」について、沢山の実例をお話くださいました。

実例に入られる前に、以前、飯田先生が研修を受けられたときのイギリス人の講師から聞かれたという言葉がわたしにはなかなか衝撃的で、日本人は親の死に目に会えるか会えないかをとても重要視するが、「あなたにはいま、仕事がとても大切なんだから仕事をしててほしい」「今はそばにいてほしい」は、旅立つ人が望んでいることなんだから、たとえば仕事で死に目に会えなくても、仕事を頑張れってことなんだとか、そう認識すれば良いと言われたとのお話。

わたしは、母の死は寄り添えたものの、大好きな祖母も、祖父も、死に目には会えなかったので、ずっと心残りでしたが、ちょっと捉え方を変化できるお言葉でした。

そこから、リウマチ看護でも大切だった、終末期を迎えられている患者様とのコミュニケーションのお話。
訪問看護先でのエピソード、ホスピス病棟でのエピソード、百戦錬磨のような飯田先生でも抱えられている、終末期の患者様と関わられたうえでの、後悔があるというお話など、ほんとうに丁寧にお話くださり、あまりの具体的な例に、情景が浮かびすぎて、半数くらいの方が涙を流しながら聞かれてました。
もちろんわたしも、祖父母や母を思い出し、看護師さんの思いも想像し、派手に鼻ずるずるいわせて泣いてしまいました。

患者様とのコミュニケーションのお話のあとは、グリーフワーク、グリーフケア(遺族ケア)の大切さを話して下さり、看護師さんのお仕事の幅広さ、奥深さをあらためて実感させられました。

そして最後の最後に、実は、、と先生が切り出されたのが、夏にお父様を亡くされたという飯田先生ご自身に今年起きた急なご不幸のお話。

夏の高校野球の開会式の日に、、と言われたのですが、ちょうどその頃、わたしは飯田先生に、呑気なメール、高校野球のお話をこのセミナーの打ち合わせメールと一緒に盛り込んで送ってしまってたので、そんな大変な時にほんとうにすみませんと焦ったくらい、微塵も今回のセミナーラストまで、飯田先生からそのお話が出ず、飯田先生の強さ、プロとしてのお気遣いに、なんでも表に出すわたしは改めての尊敬の一言に尽きると思いました。

セミナー終了後も自然と受講者の皆さんから拍手が生まれ、先生のもとに質問や追加でお話ししたいかたが相次いでいかれるような状況。

もともと飯田先生のサービス精神旺盛さで、予定より三十分も多くお話してくださったんですが、終始、飯田先生の優しいお人柄があふれ、一緒の空間に居させていただくとこんなにも温かく優しい気持ちになれるなんて、本当に看護師さんとしても女性としても人間としても、目標にしたい方だなぁと心底思いました。

セミナー後のアンケートからも、受講者の皆様が先生のお話に感動され、また実例の詳しさから、今後のご自身に活かせるさまざまなことを学び取っておられることがわかり、「このような素晴らしいセミナーを開催してくださるワークステーションさんにも感謝です」と書いてくださってるかたが複数おられ、次のセミナーの予約も入れて帰るかたもおられ、弊社も飯田先生のご尽力のおかげでとてもありがたいお言葉をいただけました。

飯田先生にも、ご参加いただいた皆様にも本当に感謝です。

ついつい、内容の濃くて豊富なセミナー開催への感動で、ネタバレくらい書きすぎてしまいましたが、会場内はもっともっと充実感あふれた雰囲気ですので、ぜひ、セミナー興味あるけど、なかなか参加する勇気が。。。という方も、お一人で参加されている方がたくさんおられますのでお気軽にお申し込みくださいませ。

次回は11月30日土曜の『感染管理セミナー』です。

詳細は、こちらから!

https://www.medicalstation.co.jp/event/#Kansenkanri

今回、初開催のテーマです。感染症が流行る直前にと講師からご提案あり、この時期の開催となっております。

すぐに役立つ知識が満載!ご期待くださいませ。
同じページに、予約受付中のセミナーも掲載しておりますのでぜひご覧ください。

 

そんな「セミナーの秋、冬」まっさかりの弊社ですが、やはりマスク姿の社員も増えてきました。

朝晩の冷えがどんどん強まる中、皆様も益々お忙しくなられると思いますがどうぞお体大切に、令和元年もあと1ヶ月余り、元気に過ごされますことをお祈り申し上げます。

 

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メディカリズム編集部

投稿者: メディカリズム編集部

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