遠隔介護ブログ(第7回)

photo_watanabeこんにちは
コーディネーターの渡邉です。

いよいよ梅雨入りですね。
雨の日、気持ちもじめっとしますが、こんな時こそと、映画館に行ったり、ためてた本を読んだり、雨なりの過ごし方を楽しめるのも梅雨の醍醐味。
幼い頃からけっこう読書が好きなまま、大人になった私ですが、推理小説や時代物が比較的好きではあるものの、漫画もエッセイ的なものは読むことが多いです。
絵本も時々読みます。

そのなかで今回、行きつけの美容室で置いてあり
「渡邉さんに読んでいただきたかった」と10年ほどお世話になってる、わたしの趣味を熟知してくださってる担当スタイリストさんにすすめられた本が、
「大家さんと僕」
これがもうとにかくほっこりしまして。
写真

高齢の大家さんが住む一軒家の2階に賃貸で住むことになった漫才師カラテカの矢部さんが、その大家さんとの毎日を書かれた本。
うちの父が住む家も、カラテカの矢部さんのような親切な人が一緒に住んでくださったらなぁとも思ってしまいました。

高齢者の一人暮らしは増えてます。
お子さんたちが都会に親御さんを呼んで田舎の家は空き家にするのもよく聞きます。
高齢者問題、空き家問題。。

ただ、高齢者さんが住み慣れた家を出て都会にくるのは、便利もありますがきっととてつもない寂しさを経験されるのだとも思います。

私も父がいつまで一人暮らし出来るか、そこに関してはいつも頭を悩ませ、
父が故郷を置いて私や弟の家に住む事は、地域のつきあいも含め不可能だと思いますので、私が実家に戻るのが一番スムーズじゃないか、
それなら施設に入ってる祖母の家、空き家ももう少し頻繁に見に行けて、ご近所に迷惑かけなくていいのではないか、
そうなると、大阪で仕事を続けることは出来ない、主人も仕事は大阪なので離れて住むことになるだろう、
それでも父のために、家のために、そうすれば父が落ち込んだ時やなにか失敗したときに緊急電話がきて、ヒヤヒヤさせられる事からも解放される、
祖母の空き家のことで祖母のご近所さんから苦言を言われることもなくなる、
週末、実家の用事でとられてる時間は自分の自由時間に使えるかもしれない、
地元の友達にも会いやすい、
メリットとデメリット、
どちらにしても生活は一変する。

悶々と考えていたとき、
父のケアマネさんから
「お父さん、いつまで一人暮らし出来るでしょう」という、まさに考えてたことを投げ掛けられました。
わたしは、自分の悶々と考えてたことをぶつけました。
私が帰るべきですよね。
と。
あまりに悶々としすぎてたので、話ながら泣いてました。

ケアマネさんからは
「ご自身の生活を変えてしまうことだけはやめてほしい、めぐみさんの生活を守りながら、できることを考えるのが大事です」と、今後の入居施設のことや、ヘルパーさんの回数を増やすことなどを提案されました。

車の免許もなくなったので利用できるサービスの提案を再度してくださったり。
案外気楽に
「高齢者さんがよく乗ってる四輪の一人乗りのバイクのようなもの」=シニアカーについて、あれを利用したいと相談すると、
シニアカーにもまずは乗れるかどうかの高齢者の能力チェックがあることを初めて知りました。
たとえ合格しても行ける距離などを考えたとて、
かなりの田舎の実家から行ける範囲にあるスーパーも、シニアカーではかなり時間がかかる事を知り、リスクの割にリターンが少ないので、依頼はやめました。

ゴミ出しくらいはできるかもしれませんが、ヘルパーさんのサービスのなかにゴミ処理もお願いしているので、そこには不要ということで。

空き家問題についても、知り合いの大工さんに相談すると
「悩みを1つでも減らすための提案」と、最適な提案をいただきました。

今年中になんとかできればという状況まできたところですが、ほんとに様々な日々のなかで思うのが、このような問題を抱えてるのは決して私だけじゃなく、
問題を解決するためには一人で悩んでても、
ネットで検索しててもしょうがなくて、
口に出して人に相談することというのが大切で、
信頼出来る相談相手を一人でも多く増やす為に自分の状況をちゃんと恥ずかしがらずアウトプットして、ほかの人がどうしているかの事例を教えてくださるひとの意見に素直に耳を傾けることが大事だなぁと思います。

そして、思った以上に世の中は便利です。
介護保険で利用出来るサービスも増えてますし、
空き家問題も、自治体でとても良い活用をされてる市区町村もあります。
ただ、自治体に相談しようとすると、平日になるので平日休みがないわたしはなかなかつらいもの。。

でも、
仕事も長く続けると、ありがたい有給休暇取得という権利もありますので、
仕事と家の用事との両立は自分の努力とまわりの方々への協力のお願い、そして、協力いただける事にしっかり感謝を忘れない毎日を送りながら健康的に乗り越えていきたいものですね。

第7回遠隔介護blogも長くなってしまいました。
第8回を書かせていただく頃には梅雨時期もぬけて、気持ち良い天気が続いていますように。

 

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メディカリズム編集部

投稿者: メディカリズム編集部

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