遠隔介護ブログ(第4回)

photo_watanabeコーディネーターの渡邉です。
こんにちは。
やっとコート無しでも過ごせる、時には汗ばむくらいの暖かさになってきました。

前回は現在95才の祖父が入院、老健に入るまでを書かせていただきましたが
今回は68才の父の一人暮らしの悪戦苦闘ぶり、
それを娘としてどう見守っているかについて書かせていただきます。

私の母、つまり父の妻の死によって、年老いた男同士の祖父と父の二人暮らしが始まり、
お互い耳も遠く、コミュニケーションが取りづらく喧嘩も頻繁でした。
ただ、喧嘩が出来る相手がいるだけまだマシというのは、ほんとのところで、
祖父が病院、施設へ移ってからは本当の一人暮らしが始まり、
買い物も料理も好きだけど片付けが出来ないという、典型的な男性の生活が顕著に出てくるようになりました。
祖父は几帳面な人でしたので、父が洗濯すると取り入れてたたむのは祖父という役割ができていたのも、父一人ですると、洗濯はするものの、干すのもめんどくさいのでコインランドリーで乾燥させ、持って帰ってきたら部屋にそのままぶちまけて置いている、
買い物も、冷蔵庫に入りきらないくらい買ってきて、ほとんど腐らせる。
それを選別して捨てることもしない。
料理をした鍋やフライパンもそのまま。
調味料を使っても蓋を閉めない。
お皿などは、洗わず使ったままが居間に点在。
ゴミ箱はたくさんあるのに、ゴミは床に落ちている。
という状況。なぜかお風呂だけはきれいに洗うので、掃除が出来ないわけではないとわかるだけに、実家に帰るたび、わたしも、一緒に帰ってくれる主人も、
わたしが帰らない週末に帰ってくれる弟夫婦も、
そして、たまに遊びに来てくれる亡き母の友人も、
数時間の掃除を強いられることになります。

「実家に帰ってのんびりする」
という友人たちの言葉を聞くと羨ましくてしょうがない日々が続きます。
大好きだった実家、母がちゃんと掃除して過ごしやすくしてくれてた実家がどんどん汚れていくことに、体も心も疲弊し、父を一人残して先に亡くなった母や、祖母にまで仏壇の前でわたしは恨み節をつぶやくようになりました。

そんなとき、もともとは祖父のことで相談に乗ってくださっていたケアマネさんが、生活援助のホームヘルパーさんによる訪問を提案してくださいました。

父は、足も弱く杖をつき、もしくは車イスの時もある、そのうえ難聴、さらに心臓の病気も抱えている、という状況なので、介護度の認定も受け、ヘルパーさんに週1回、寝室の掃除と洗濯物の片付け、もう週1回、キッチンの片付けと掃除に来ていただけることに。
最初、家に知らない人が入るということに抵抗があった父ですが、ケアマネさんの熱心な提案、娘さんと息子さんの負担を軽くしてあげたい、孫たちが安心して帰ってこれる家にしてあげたい、という、いろんな想いへの訴えにしぶしぶ受け入れ。
ただ、初日ヘルパーさんが来てくださったあとは、ヘルパーさんとの会話がとても楽しかったようで、入ってもらってよかったと喜びの電話をしてきました。

家に週2回来ていただくことで、父の一人暮らしの問題点もみえてきて、
心臓の薬をちゃんと飲めてないこと、寝ている時間が長すぎることなどの要改善点を、
デイサービスに行くことで解決できるならと、デイサービスを週3回入れていくことで体を動かしたり健康管理をしていこうと提案していただきました。
それもまだ自分は若いと父は嫌がってましたが、もともと介護職の資格も持つ父にケアマネさんが、あなたが来てくださったら、おじいさんおばあさんにも良い影響が出るから、センターでお手伝いする気持ちで来てほしい。と、うまいこと言ってくださり、
これもしぶしぶ行きだすと、すぐにデイサービスに行くことを楽しみにするようになり、
私たちが実家に帰る日はデイサービスを休むのに「○○ちゃん(デイサービスの所長さんやスタッフさん)の顔見たいからデイサービスにちょっと寄ってくれ」と、
5分でもいいからデイサービスをのぞきに行くほどに大好きになっています。

体が弱い父を、一人暮らしさせてしまっていることの私の不安や、申し訳ないという思いを地域のデイサービス、介護サービス利用により、少し安心…いや、だいぶ安心な心持ちに変えていただけました。
本当にケアマネさんの存在と、あと、ケアマネさんを頼るようにとわたしに教えてくださった、うちの実家の汚れ具合もいつも見てなにも言わず片付けながら父を励ましてくださってた
亡き母の友人たちに本当に感謝してます。

介護度にあわせて、どんなサービスが利用できるのか、どのようにすれば嫌がるお年寄り(もちろんプライドもあると思いますし、お金の心配もしていると思いますし)を、介護サービス利用に心をうつしてもらえるかは、家族だけで悩みすぎないほうがいいなぁと本当に思います。

前回も書かせていただきましたが年齢が若くても、生活に支障をきたしてくる体力の方は、たくさんおられると思うので、そんなときに地域の福祉課や施設に相談し、適切なアドバイスとサービス利用は、サービスを受ける本人さんも家族さんも笑顔が増える大切なことだと思います。

ケアマネさんとの相性もあるかもしれませんが、家族内の恥ずかしいことも含め真実をちゃんと相談する、弱音も吐かせてもらう、包み隠さず話してSOSを出す、
これは、私の経験から、親の介護に悩み始めた友人たちにいつも伝える言葉です。
と、今は介護サービス利用して楽になりましたよ、というような内容を書いてますが新たな悩みは日増しにわいてくるもの。

私自身も、毎日、朝昼晩と時間関係なく電話を鳴らしてくる父(一人暮らしの寂しさからだと思います)に疲弊し、メールを教えても教えても使えないので、電話のみでコミュニケーションをとることの辛さと闘いながらの毎日です。

老々介護での悲しい事件をニュースで見ると、老々じゃなくても高齢者の家族と共に生きる生活が抱える心の闘いを他人ごとではなく痛感します。
誰かに話すことで心が少し軽くなるなら、自分ひとりで溜め込まない、兄弟や親せきで押し付け合いせずに皆で協力できる環境をとるというのも大切な事ですね。

次回は
田舎なのに、運転出来なくなった父という、いま、日本中で悩む方が多いと思われる、高齢者の運転免許証返納について書かせていただきます。

 

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メディカリズム編集部

投稿者: メディカリズム編集部

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