コーディネーターの渡邉です。
11月18日土曜日に、本町にあるワークステーション本社にて、「ターミナルケアセミナー」を開催しました。
講師は、昨年の11月に「リウマチを知ろう・ホスピス病棟の風景」というテーマでもご講義いただいた飯田智子先生。
飯田先生は、登録リウマチ看護師資格もお持ちでらっしゃいますが、ホスピス病棟でも長年勤務されたご経験があり、今回のテーマはまさに「ホスピス病棟を見つめて」ということで、様々な患者様の終末期看護を経験されてきましたので、看護師さんたちへ先生が経験されたこと、学ばれたことを2時間半ご講義いただきました。
飯田先生はとても丁寧な自己紹介からセミナーをスタートされます。
お声が優しく、ゆっくりおだやかにお話されるのに、お話の展開が軽快なので、受講される看護師さんは皆さん笑ったり声を出して相づち打たれたり、しっかりと反応しながら、先生がどういう方でどんな経験をされて、どんなところに生まれ今はどこで生活されているか理解された上で本題の受講に入られることとなり、本題が始まる頃には皆さん、先生のお話に構えなく、セミナー内容を楽しんでいただける状況になっておられるのがわかるほど、会場が温かい雰囲気になります。
自己紹介のなかで、先生が生まれた大分県日田市、天然水が有名な地域ですが、漁師さんが多く、漁師さんは刺青をされている方が多いのはなぜかという理由を話される部分があり、そこは、目からうろこでとっても印象に残りました。
なぜだかお分かりですか?
ご想像くださいませ。
そして、本題。
受講者のかたのセミナー後のアンケートにもあったのですが、「写真やイラストが多い」セミナー資料を使用してくださるので、耳から入る先生のお言葉が目でも楽しめる部分が多く、時間内全く心がよそにいかず、先生のお話とセミナー資料にひきこまれ、本当に充実した二時間半となります。
休憩時間にはいつも、お茶、お菓子を弊社で用意させていただいており、先生や弊社顧問と受講者の皆さんが飲食しながら交流をもっていただけるお時間になるのですが、
今回は先生の手作りクッキーを沢山弊社に差し入れとしていただいたので、先生にご相談し、受講者の皆さんにも休憩時間に食べていただきました。
オートミールとチョコチップのさくさくクッキー、本当に美味しくて皆さん、先生のその優しさとあまりの美味しさに感動し、笑顔もよりいっそう増え、いつも以上に休憩中の交流も深まっていたと思います。
そんな休憩をはさんでセミナー後半には、先生のホスピス病棟で体験された患者様のファイナルギフト(ファイナルギフトって?と思われる方は、また来年も開催予定の飯田先生のセミナーにご参加くださいませ)についてのお話があり、命の最期を迎えられた患者様とご家族、病棟内のエピソードに涙される方もおられました。
(いや、私がいちばん泣いていました)
どう死ぬかはどう生きるかにつながることなのだと考えさせられた時間です。
受講者の方々のアンケートは、セミナー内容への満足はもちろんのこと、先生のファンになったと書かれた方も多くいらっしゃいました。
先生が資格を持たれているリウマチについても、講義を受けたいというお声も数人ございました。
またぜひ来年も飯田先生のご多忙のなかに、弊社でのセミナーを予定していただけるように、私たちもしっかり運営計画を頑張っていきたいと思います。
飯田先生は日田市ご出身で神戸に来られて、阪神大震災を機に今お住まいの兵庫県三木市に移られたのですが、わたし自身が三木市出身のため、ついつい先生にお会いすると、地元の話ばかりしたくなり、時間を忘れ、先生にお話してしまうのですが、今回、先生は直前に体調を壊され、声も出ない日もあり、1週間でなんとかセミナー当日、声が出るように体調を戻されたということで、回復に持ち込まれた気合いをひしひし感じ、このセミナーに力を注いでくださったおかげで、疲れと三木市の底冷えで体調不良が再び襲ってきませんようにと、お見送りするときは切に感じた私です。
体調壊されていたエピソードも講義のなかに盛り込んでくださり、先生のオープンなお人柄に皆さん惹かれた1日。
生きていくうえで大切にしたいことをいくつも学ばせていただいた1日となりました。
2018年もセミナーを次々開催予定です。
ワークステーションのホームページで告知していきますので、多くの皆様のご参加お待ちしております。
寒くなってきましたが、読んでくださっている皆様もお体温かくして、どんどん冷える季節に備えてくださいませ。
●今後のセミナー、お仕事説明会、相談会などの開催情報はこちら
https://www.medicalstation.co.jp/event/