絶賛読書中のめでぃおです。
最近テレビ番組で詩人金子みすゞの生涯を見ました。
関東大震災後にCMで彼女の『こだまでしょうか』
という詩がよく流れていましたね。
おおっぴらに文章を書けなかった時代や、
女性が前に出ることができなかった社会背景を考えると
先人の言葉はとても貴重なものだと思いますし、遡れば、
俳句や短歌などの文化も面白く思えてきます。
ひいては日本語の奥深さや美しささえ感じることがあります。
小中学生の時は、国語の教科書に「詩」があっても、
その文章や言葉の意味を深く捉えなかったし、
短いから読みやすいな、程度にしか思っていませんでした。
でも大人になって改めて同じ文章を読んだとき、
その時には意味不明だったもので涙することだってあるやもしれません。
めでぃおの記憶に残る詩の中に、
谷川俊太郎氏の「生きる」という詩があります。
ドラマ金八先生の中でも使われた詩です。
落ち込んだりへこんだり、
けがをしたり病気になったり、
そんな時にも力をもらえる詩です。
***
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと
生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
***
谷川俊太郎詩集「いしっころ」(岩崎書店)より

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